・・・唯一の希望である資本財の輸出も、過去の知的資本の蓄積を輸出して、新興国の人が生産する、という事だから、要は過去の栄光の切り売りである。知識を売るか、貯めた金を投資するか。ストック経済とはそういうものなのだろう。
この時代認識が正しければ、経済規模の維持・成長を目的とした政策パッケージは比較的単純である。
まずは、人口減少を出産増や移民増で賄なうのが第一の優先事項だ。それでも人口減少が止められない場合は、家計の新興国投資のサポート・教育とか、企業の海外投資促進とグローバル企業の日本本社所在の死守、なんていうバックアップ策が必要になる。(中略)
これらの政策の中で、今んとこ、日本政府が出来ているのは投資教育位だろうか。
低成長も年金も医療保険も、殆どのややこしい問題は人口減少に起因しているのに、少子化問題の解決が一向に最優先課題にならないのは何故だろうか。・・そろそろ自分で自分のクビを究極的に締めている事にはそろそろ気付いて行動に移さないと不味い感じである。