○ 各月の
貿易統計報道発表資料 (財務省) を使って、2007年10月から今年9月までの1年間の輸入実績を調べた。財務省統計では円建て数字しか発表されないので、ドル建て輸入額はそれぞれの月の日計り為替レートを単純平均したものを使って換算した。
○ 比較を簡便化するために、今年10月から来年9月まで、上記過去1年間と同量の輸入が行われると仮定した (景気急落が予想される中、やや無理があるが・・・)。為替レートは95円/ドル、90円、85円の3通り (それぞれ期間中不変の仮定) で試算する。
○ 以上の前提の下で、最近相場下落が著しい石油産品のうち単価が把握しやすい原油、ガソリン、LPG (年間輸入額合計約15兆円) 及び同様に穀物 (年間輸入額約9000億円) については為替の変化だけでなく、下記の方法により単価の下落も反映させる試算をした。その他の輸入品目については、目下の輸入ドル建て決済比率である73%分について単純に為替の変化だけを反映させた。
(石油や穀物と並んで最近単価下落が著しい非鉄金属 (年間輸入額約1兆5千億円) にも単価の変化を反映させたかったが、銅やスズ、ニッケル、アルミなど品種によって過去1年間の価格や輸入量変化のパターンにばらつきがあるため断念した。)
○ 油価は原油69ドル/バレル、ガソリンは74ドル/バレル、LPGは541ドル/トンが変わらないと仮定した (それぞれの予想価格は2007年1年間の平均価格に拠ったが、正直言えば 「めのこ」 である) 。簡便化のため、全量がドル建て決済されていると仮定した。
○ 穀物価格は高騰が激化し始めたのが2007年秋頃であり、かつ、最近相場がその頃と変わらないところまで下落したので、2007年10月と同じ価格が今後1年間変わらないと仮定した。