第1章 中国経済をどうとらえるか
1 「中国経済脅威論」はなぜおかしいか
2 中国経済論、ここが間違い
3 日本企業が中国でひどい目に遭うわけ
4 いまの中国経済のキイワードは「資本(キャピタル)」
5 中国の最大の強みは人材――ポスト文革世代の台頭
6 中国経済の弱みは何か
7 市場経済化と表裏一体に進んだWTO加盟交渉
8 等身大の中国を見よう
第2章 これからの中国経済の担い手、民営企業
1 「これからは民営企業の時代」のもう1つの理由
2 私営企業のメッカ、浙江省を行く
3 郷鎮企業から民営企業へ――江蘇省を行く
4 「中国のハイテク」を分析する
5 日中経済討論会――中国新興企業と日本をつなぐパイプを作ろう
第3章 日本はアジア経済統合の時代をどう生きればよいか
1 地域統合とは何か
2 「事実上の経済統合」の帳尻をプラスにせよ
3 アジアの人材を日本に呼び込もう
4 東アジアの国境を越える新しい投資・技術移転モデル
5 日本産業界はエクイティ投資を重視せよ
6 アジアからの資金流入促進を
7 中国の知財権侵害問題――自分の権利は自分で守れ
8 今後の日中貿易関係――農産物貿易摩擦の教訓
9 新段階に入った対中ビジネス
第4章 「引きこもり」と「退行」はもうやめよう
1 現役日本人はもっと後世代に責任を持て
2 空洞化問題の元凶は日本にあり
3 中・アセアンFTAの衝撃
4 日本の農業をどうする?
5 日本の出直しに残された時間
6 競争と協調――中国台頭の時代における日中関係
第5章 アジア太平洋の新しい国際関係
1 中国台頭との折り合いのつけ方
2 地域統合で不安定化を防止する
3 アジア統合の理念作り――欧州の経験に学ぶ
4 21世紀のアジア太平洋関係――日中米三極関係の将来
5 日本は中米両国を仲介する一辺たれ
第6章 日中は和解できるか
1 90年代の対中感情の変遷
2 日中相互嫌悪の時代
3 中国が歴史問題にこだわるわけ
4 歴史問題をめぐる日中の点描
5 「歴史を直視する」とはどういうことか
6 長期的視野に立った二国間関係を
7 夜明け前の日中関係
あとがき